2024年6月3日、太陽光発電システム、エネルギー貯蔵ソリューション、省エネ技術の分野で優れた実績を誇る日本のエネルギーギャップ社を訪問しました。代表取締役の郭海斌氏とのインタビューを通して、当社の複数の事業分野における革新的な成果と世界市場における独自のポジショニングについて多くの理解を得ることができました。
(エネルギーギャップの代表取締役社長 郭海斌氏)
ENERGYBIZ:御社の主力製品と各事業における技術的優位性について簡単に紹介していただけますか。
エネルギーギャップ:
私たちは主にいくつかの事業に焦点を当てています。
一つ目は太陽光発電事業です。当社の主力製品は太陽電池モジュールであり、主に日本で製造されています。当社は九州の鹿児島県に工場を構え、日本のお客様にサービスを提供し、希望のカスタマイズ製品のニーズにもお応えします。
次にエネルギー貯蔵産業では、主に産業および商業ユーザーを対象としています。当社のエネルギー貯蔵製品は 40 kWh ~ 150 kWh の範囲にあり、さまざまな状況のニーズに合わせて柔軟に組み合わせることができます。当社は大規模な地上設置型の発電所分野でも長年の経験があり、製品の安全性と品質の確保含め、設計と生産プロセス全体は日本のチームが主導しています。
最後に、過去 2 年間で主に中小規模の工業、商業、自治体のプロジェクト向けに登場したカーポート ビジネスがあります。当社のカーポート製品は、単柱構造を採用した独自の設計で施工が容易で、独自の防水システム特許を取得しています。
ENERGYBIZ:貴社のカーポート製品をデザイン、施工の双方の観点から特徴を紹介していただけますか?
エネルギーギャップ: 当社のカーポートは、設置の容易さと、太陽光パネルとインバーターの設置を念頭に置いて設計されています。例えば、単柱構造を採用することで、駐車場所を変更することなく、既存の駐車場に簡単に設置できます。さらに、当社の防水システムは構造設計によりゴムストリップや防水接着剤の使用をすることなく防水することができます。そのため、製品の耐久性と信頼性を向上させています。
ENERGYBIZ:御社は創業以来、品質の高い日本製の製品づくりに取り組んでおり、出荷する際の不良率はほぼ0となっています。製品の検査基準はどのようなものなのでしょうか?御社のモジュール生産能力もぜひご紹介ください。
エネルギーギャップ: 当社の検査基準は主に国際的な REC 基準に基づいており、社内および顧客がカスタマイズした厳格な基準を組み合わせています。鹿児島工場は元日本の半導体工場であり、独自の管理体制と品質検査体制を持っています。当社の太陽光パネルの生産管理は、この一連の基準に従って行われています。
生産能力については、量よりも品質を追求することを原則としています。鹿児島工場の年間平均生産量は70~100メガワットで、工場設立以来の累計生産量は500メガワットを超えています |
(鹿児島工場)
ENERGYBIZ: 御社は現在、SDP や AI/IOT などのハイテク システムを使用してプロジェクトを開発し、サービスを提供していると聞きました。現状の実例をお教えいただけますか?
エネルギーギャップ: 当社の SDP および AI/IOT システムは完全に独立して開発されており、プリセールス、運用および保守、アフターサービスをカバーしています。このシステムは主に、太陽光発電システムの全体的な発電所運用モデルのデータ計算と、その後のデータ監視およびプロジェクト運用に使用されます。 当社には、発電効果、製品寿命、プロジェクトの運用サイクルから資本運用に至るまで、販売前評価と包括的なデータ予測を担当する専任チームがいます。別の独立したチームが O&M (運用保守管理) を担当し、実際のデータのモニタリングと販売前データとの比較を通じて、システムのマッチングを最適化し、完全なアフターサービスを提供します。
ENERGYBIZ: 日本市場を開拓する過程で、日本市場と他の市場の最大の違いは何だと思いますか?どのような貴重な経験がありましたでしょうか?同時に、御社は日本のブランドとして海外市場に進出する予定はありますか?
エネルギーギャップ: さまざまな違いは主に市場に反映され、製品の製造と設計の基本的な基準は実際には同じと感じていますが、その中でも、日本市場は製品の品質に対する要求が高く、当社も高品質の製造に一層の注意を払うようになりました。この点に関して、他の市場は、コスト管理と生産効率に焦点を当てています。 日本市場における当社の経験から、市場の標準化の度合いと成長サイクルが他の企業に大きな影響を与えていることも分かりました。中国市場は欧州や日本などの市場に比べて急速に成長しているものの、規制が十分に成熟しておらず、いくつかの危険が潜んでいます。したがって、当社はさまざまな環境における製品の信頼性を確保するために、常に高い製造基準を遵守しています。 今後も海外市場の拡大を進め、日本で培った高品質なものづくりの経験を他の国や地域にも展開していきます。その市場の中にはアメリカやアフリカなども含まれています。
ENERGYBIZ: 御社の製品は、日本のノンフィット段階の市場要求に適応するために、技術革新、コスト削減、効率向上の原則を進めています。この点での成果をいくつか教えてください。
エネルギーギャップ: 私たちの目標は、さまざまな自然災害時にプロジェクトが安定した運転を維持できるようにすることです。たとえば、石川県の大地震では、周囲の多くの発電所が地震によって被害を受けましたが、弊社が対応した震源地にある25メガワットの発電所は無傷のままでした。これは、当社の高い設計基準を表しています。自然からのリスクにも耐えることができました。お客様にとっての本当の低コストとは、長期にわたってメンテナンスと交換のコストを削減できることと弊社は考えています。
私たちが追求する製品寿命は市場の基準をはるかに超えています。たとえば、当社の架台の設計寿命は 50 年であり、太陽光発電モジュールやエネルギー貯蔵システムも可能な限り耐用年数を延ばすよう努めています。当社は、バッテリーの大容量化などの将来の技術開発に適応してシステム設計を常に最適化し、システムの適応性と更新機能を確保します。 これらの取り組みにより、FIT(電気料金固定補助金)終了後も事業を継続するだけでなく、PPA(電力購入契約)など他のビジネスモデルも検討し、長期的な収益を確保していきます。
このインタビューを通じて、なぜENERGY GAPが日本の太陽光発電分野でこれほど強い市場からの評価と顧客の支持を受けているのか。という理由がよくわかりました。代表取締役の郭氏と彼のチームの高品質で長寿命のエネルギーソリューションに対する姿勢は非常に学びがあり、これは、私たち太陽光発電関係者やエネルギー分野に携わるすべての人にとっても、参考になる内容だったではないでしょうか。
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